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腱板に孔があく「肩腱板断裂」 [五十肩]

肩の痛み「肩腱板断裂」は腱板が断裂し痛みが発症する疾患です。

仕事で重い荷物を持ち肩を酷使している人やスポーツ中に怪我をしたり、
交通事故などによる外傷を契機に生じることがあります。

それと、日常生活の動きのなかで自然に断裂する場合があります。

肩腱板断裂は、肩を強打した場合には完全に切れることもありますが、
ほとんどの場合、明らかな外傷がなくても、
靴下がすり切れるように腱板がすり切れ、孔が開いたような状態になってきます。

断裂は周りの筋に引っ張られ次第に大きくなります。

40歳頃からこの腱の老化が始まり、
強度の低下により腱板断裂の危険性が出てきます。

男女の差はありませんが、
利き腕の肩にやや多く発症しているようです。

60歳代から発症する人が増え始め、
80歳代では約3割の人に見られます。

特に高齢者の場合は、
腱の治癒能力が低下しており小さな断裂でも直りにくくなります。

腱板断裂が発生すると、肩の力が弱くなったり、
洋服の着脱が困難になったり、
痛みのために眠れなくなったりすることがあります。

腱板は肩関節を安定させ動かすためにとても重要なものです。

肩関節は主に上腕骨と肩甲骨からなり、
上腕骨と肩甲骨は「腱板」という板状の
でつながっています。

腱板は4つあり、
肩関節の後ろ側にある腱板(棘下筋腱、小円筋腱)は腕を外側に回す時に、
前側にある腱板(肩甲下筋腱)は腕を内側に回す時に働きます。

肩関節の上部にある腱板(棘上筋腱)は、
腕を上に上げるときに働くもので、もっとも断裂しやすい部分です。


腱板断裂とは(肩の痛み教室):https://www.youtube.com/watch?v=fGi_d_wN3Fk


肩腱板断裂が起こると、
「腕の外側が痛む」「腕を動かすと痛む」「夜眠れないほど痛む」といった、
五十肩と共通した症状が生じます。

五十肩の場合は腕を上げることが困難になり、
痛みのない側の手で補助しても腕を上げることができなくなりますが、
腱板断裂の場合は肩の力を抜き、痛みのないもう片方の手で補助すれば、
腕を上げることができる場合が多く見られます。

肩腱板断裂かどうかを調べるためには、
まず「視診」や「触診」が行われ、
肩の筋肉の状態や動きの制限の有無などが確認されます。

確定診断のために、MRI検査を行い腱板断裂がないか確認します。

腱板断裂があってもすぐに手術をしているわけではありません。

疼痛が強い場合には痛み止めや注射、理学療法により痛みを和らげます。

断裂直後は肩をあげることができませんが、
3ヶ月くらいすると徐々に挙がるようになります。

これらの薬物療法や運動療法を数ヶ月行い、
疼痛が十分にとれない、
肩の機能の回復が不十分である場合に手術的治療法が行われます。

腱板断裂の手術は、断裂した腱板を引っ張り、上腕骨につなげて修復します。



通常、手術後、腱板が上腕骨にしっかりと固定されるのに、
約半年ぐらいかかるようです。

日常生活で、肩を無理に動かすと、再び腱板が断裂する危険性があるので、
腱板に負担がかからないように注意して生活をすることが大切になります。

五十肩と思っていてもこのような肩の痛み疾患がありますから、
まず病院に行って診てもらうことが大切ですね^^





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タグ:肩の痛み

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